終末期りはびりドリッパー

自分らしく生きるため、生きてもらうための知識や経験をドリップ。

「人生会議」ってどんな会議?リハビリでは何ができるか考えてみた

『人生会議』について、Twitterで取り上げている記事を目にしました。

headlines.yahoo.co.jp

そもそも人生会議とはなんでしょうか。

 

『人生会議』とはなにか

『人生会議』について厚労省に説明があります。

https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_02615.html 

 

『人生会議』の元々の名称は『アドバンス・ケア・プランニング(ACP)』でした。

『アドバンス・ケア・プランニング』については、厚労省HPより

誰でも、いつでも、命に関わる大きな病気やケガをする可能性があります。命の危険が迫った状態になると、
約70%の方が医療・ケアなどを自分で決めたり、望みを人に伝えたりすることが出来なくなると言われています。

自らが希望する医療・ケアを受けるために、
大切にしていることや望んでいること、どこで、どのような医療・ケアを望むかを
自分自身で前もって考え、周囲の信頼する人たちと話し合い、共有することが重要です。


自らが望む人生の最終段階における医療・ケアについて、前もって考え、
医療・ケアチーム等と繰り返し話し合い共有する取組を「アドバンス・ケア・プランニング(ACP)」と呼びます。

とありました。

自分の思いを伝えられないまま亡くなる方が約7割もいるとのことです。

この『人生会議』は「自分らしく亡くなる」ための取り組みといえます。

 

誰と『人生会議』をするか

 

自分自身で前もって考え、周囲の信頼する人たちと話し合い、 

とのことです。

周囲の信頼する人=家族が一番に思い当たるでしょうか。

でも家族だけでなく、患者自身を知ろうとしてくれる医療者を信頼するかもしれません。

または、大切な家族だからこそ、「内緒にしておきたい、まずは医療者に伝えたい」という場面もあるかもしれません。

 

 

記事に戻ります。

 

headlines.yahoo.co.jp

 

患者さんもご家族も後悔のない最後の時間を作るのはとても難しいのです。人生の最後には答えがない、と感じる経験でした。

もしかしたら、どんな選択をしても、ご遺族は後悔する可能性があるのかもしれません。「これで良かったのか?」と振り返るご遺族のケアまで含めて、終末期のケアなのだと思えてなりません。

 

リハビリでも「患者さんがよりよく生活するために」や「残された家族が前向きに生活できる」ようにとか考えて関わろうとすることがあります。 

いいと思って支援したことが、実は更なる悲観を生んでしまったり…

 

終末期でもう残りわずかだからと「外出をした方がいい」と思っても、本人はそこまで望んでいなくて、ただただ苦しい思いになってしまったり、

何気なく「マッサージが気持ちいいだろう」としていたり…。

 

結局支援者側のエゴになってるのではないか思う場面に遭遇します。

www.uta-reha.com

 これから頭を整理したり、学ぶことができる。

でも今回の記事を読んで、その支援をすることは本人にとって悪くなるかもしれないのではと一回立ち止まったり、自分のエゴじゃないのかを一度考えてみるきっかけを作ってもらえました。

何より、こんなことがあるからこそ、これから学び続けることができますよね。

 

『人生会議』とリハビリ

何か支援する時には複雑に絡み合う部分を一度整理したり、他職種で情報を共有することもより求められるのではないかと思います。

 

 

リハビリセラピストは医師や看護師と違って、まとまった時間が確保されている方だと思います。(20分〜60分程度の介入を行なっています) 

そのまとまった時間の中に、リハビリとしてのメニューや会話が組み込まれます。

それは信頼関係を構築しやすいでしょうし、会話を続けることで医師や看護師とは違った形で患者の本音を聞くことができると思います。

 

痛みに対して「薬を増やして欲しい」、「違う薬がいい」などと伝える相手は医師や看護師が多いでしょうし、セラピストに対しては「昔はこれができていたんだけどねぇ」、「まだ歩きたいんです」などと言った内容だったりと違ってきますよね。

 

その本音を医師や看護師との情報共有や家族など周囲の人たちで考え、「その人らしい亡くなり方」に向けてリハビリでも何ができるのかを考え続けなければいけません。

 

これからより盛んになるであろう、『人生会議』

いずれ人は亡くなるからこそ、周りの大切な人と話をしてみたり、大切な家族だからこそ話せない時は医療関係者に気軽に話ができたり…

でもその前に、

自分自身で前もって考え

そう、まずは自分自身も考えなければいけません。

その人に考えてもらうためにも、まずは自分がどう「亡くなりたいか」も考えてもよいのではないでしょうか。

僕も自分自身の『人生会議』について考え、「自分らしい亡くなり方」についても考え続けていきたいなと思います。

 

 

Uta

f:id:abytskrice:20190106213732j:plain