終末期りはびりドリッパー

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ベッドサイドのリハビリ。音楽聴覚を活かして無機質な病室をカラフルにする3つの方法。

緩和ケアの場面では寝ている方がほとんどです。

 

挨拶をするとうっすらと目を開けて了承されますが、リハビリをしていると再び眠りにつく方もたくさんいます。

そのような方へのポジショニングやROM-exをしている時は表情をみて痛みがないかを確認することがポイントとなります。

 

前回のコツ②では触れることによって、『身体的な「癒し」』と『精神的な「癒し」』を提供できる可能性があるとお伝えしました。

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 その他にOTのリハビリでは何ができるのでしょうか。

今回は聴覚で考えてみます。

 

 

見ずとも触れずとも感じる「聴覚」

セラピストの声、看護師の声、介護士の声。

周りの雑音。

テレビの音。

エアコンや換気扇の音。

呼吸音。

ベッドの周りであってもいろいろな音が入り混ざっています。

 

たとえ見なくても、触れていなくても介入できること。

その一つに「聴覚」があります。

 

患者さんにとって心地よい音とは何でしょうか。

 

①音楽

患者さんの好きな音楽はなんでしょうか。

最近ぼくが担当していた患者さんではクラシック音楽が好きな方がいました。

クラシック音楽を流しながらのベッドサイドリハビリはとても優雅でセラピストのぼく自身が心地よく感じてしまうほどです。

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クラシック音楽は

  • イライラした気分を落ち着かせる
  • 集中力があがる
  • 心拍数を抑える
  • 自律神経を整える

などといった効果があり、モーツァルトの曲は特に効果が得られやすいといわれています。

リラックスした時の脳波である「α波」が出やすい状態になります。

 

α波が出ていたのか、その患者さんもそれまでこわばっていた表情が緩み、微笑んでいたことにとても嬉しく感じました。

 

その前の患者さんはジャズ。

あのトランペットの音もよかったですね。笑

 

リハ室だとラジオや演歌など決まった音が流れていることがほとんどだと思いますが、

その人の好きな音楽は様々なので、その人の好きな音楽を一緒に聞くという時間は大切なのではないかと思います。

 

②家族の声

はじめに書いた通り、リハビリを行なっていると再び眠りにつかれる方もいます。

家族が来室されている場合、ぼくが活用する方法は「家族との会話」です。

家族が患者さんと会話できればそのように促していきますし、患者さんが寝ている時は、家族と会話をしながらた他愛のない話や患者さんのこれまでのエピソードなど、話たりします。

 

話をしていると意外にも反応する方がいたり、緊張していた四肢が緩んだりと、安心感が得られるのかなという実感をしています。

家族も長い入院生活の中で、これからどうなっていくのかといった不安やつきっきによる疲れを感じている方も少なくありません。

家族と話をすることも家族ケアという面ではリハビリの介入できる部分であると思います。

③無音

「音楽」も「家族の声」もとても大きな力があると思います。

でもそれをやれば大成功ってわけではありません。

まずは本人に聞くことが大切だと思います。

 

そして時には無音の環境で静かにリハビリを求める時があるかもしれません。

会話をしなくても良い場面もあるのではないかと考えています。

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ぼくも運転中に音楽を聞いているときはノリノリですが、難しい駐車をするときは音楽を止めます。集中するためです。

必要な時、必要ではない時、必ずあるはずです。

 

音があればOK!の概念ではなく、相手の感情を感じ取りながら音を選択できると良いのではないでしょうか。

 

まとめ

ベッドサイドリハは無機質な病室で行われる「色のないリハビリ」のような感じもします。でも五感を活かすとできることっていろいろと出てくると思います。

いろいろしてみると「カラフルなリハビリ」へと変化させることができるのではないでしょうか。

 

関節を動かすことだけがベッドサイドリハビリではありません。

様々な視点で関われるよう様々な引き出しで関わっていきましょう!

 

 

Uta