終末期りはびりドリッパー

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緩和ケア作業療法のコツ③褥瘡を予防する

病院の寝具。

病院によりますが、ほぼ同じものを使用しています。

中には自宅から毛布などを持ち込んでいる方もいますよね。

 

自宅の毛布であれば馴染みのものでもあるのでいいのかもしれません。

でも終末期の方のマットレスはエアマットを使用していることが多いですよね。

 

今回は終末期の方のマットレスについて考えます。

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エアマットに寝たことはありますか?

終末期患者ではエアマットで寝ていることが多いです。

エアマットは空気が入ったマットレスのこと。

体重に合わせて空気の量も自動調節でき、適した柔らかさで褥瘡予防を目的としたマットレスです。

キャンプ用にもありますよね!

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あれ、使ったことがありますが、とにかく僕は寝ることができませんでした。

不快です。

↓僕の睡眠事情についてはこちらから

 

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終末期患者に対するマットレスの選定目的は適度な柔らかさを調整できるとはいっても「褥瘡予防」が目的です。

僕が使って不快だった点は以下の点です。

エアマットの気になること4つ!

①柔らかい

やはり柔らかいのが気になります。当然筋緊張に影響を及ぼしますよね。

長い時間同一肢位で過ごす終末期患者さんにとってこれは苦痛になるのではないでしょうか。硬めが身体に合ってみても「褥瘡予防のために」エアマットの選択は苦痛に感じる可能性がありますね。

②寝返りがしにくい

これは①の結果です。柔らかいために寝返りはしにくいです。

③通気性がない

エアマットは素材をみればわかる通り、通気性は低いです。

褥瘡予防には湿度も注意しなければいけないので注意する点ですよね。

蒸れた身体のまま過ごすことも気持ちが悪いものです。

④揺れやすい

これはリハビリをしている時に感じる点ですが、介助場面ではどうしても揺れやすい気がします。「隣に人がいても揺れないベッド」とは違って近くで少し体重をかけるだけで揺れが波及していきます。

ウォーターベッドもきっと揺れがすごいでしょうね。

 

筋緊張は高まりそうですし、通気性が悪いので褥瘡のリスクを高めたり…

エアマットだからいいわけではなく、体位変換やポジショニングは大切といえます。

そして関節拘縮の予防は安楽肢位を保つためにも意識して行わなくてはならないと思います。

 

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 エアマットでもできること

①ポジショニング

エアマットを使用していてもポジショニングは必要です。

体圧分散マットレスを使用した場合は4時間以内での間隔で体位変換をすることが推奨されています。

ですが、終末期患者さんの中には痛みや呼吸困難があるので、体位変換を望まない方も多いと思います。

褥瘡が進めば、痛みや匂いでよりQOLは低下するでしょうし、とても悩むのではないかと思います。

 

希望に寄り添いつつ、褥瘡を予防するためには、

・体位変換を行う根拠を伝える

・安楽な体位は何かを検討する

という点で本人・家族と話し合うことが重要です。

②関節運動

もし受け入れてくれるんであれば関節運動は有効であると考えます。

 

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③ 体位変換が難しい方の場合は「スモールシフト」

どうしても体位変換が難しい場合は、「スモールシフト」という方法が効果的です。

クッションを当て方や四肢の角度などを少しだけ変えることで体圧を分散させるケアの方法です。

わずかに動かすだけでも除圧や圧抜きによる効果が得られるため、褥瘡発生率を低下させる働きがあります。

中には「スモールシフト」の方法でも褥瘡につながったケースもあるようですので患者さんの状態によっては予防が難しいこともあるようです。

 

まとめ

終末期患者さんに当たり前のように使用しているエアマット。

高機能のものでは自動で動いたりして褥瘡を予防するものもあるようですが、高機能のエアマットがない病院・施設も多いと思います。

 

ポジショニングや体位変換もリハビリの場面では当たり前のように行なっていますよね。

でも終末期の場面はきっと嫌がる患者さんが多いはず。

そんな時に患者さん本人や家族の意向を確認し合いながら、不安や痛み、つらさに寄り添いながらできることは何があるかを考えていく必要があります。

 

こまめに訪室したり、少し動かしてみたり、同じ時間に訪室したり…

 

いろんなコツで寄り添っていきましょう。

 

 

Uta