終末期りはびりドリッパー

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家族と話し合うと生活の質にも影響!アドバンス・ケア・プランニング(ACP)を取り入れる(2019.1.26追記)

アドバンス・ケア・プランニング(ACP)は、

「自分が希望する医療やケアを前もって周囲の大切な人と話し合い、共有していくこと」です。

 

ACPは「人生会議」と厚生労働省で名称決定されています。

 

www.uta-reha.com

 

 

じぶんのACPと家族のACP

ぼくの周りの若い夫婦は

「いつどうなるかわからないから毎月話し合う時間を決めています」

とすでにACPを開いています。

突然病気になったら、突然事故に巻き込まれたら…。

いつどのようなことになってもいいように、どのような医療をしていくのかを話し合いを重ねているようです。

 

自分自身が終末期だったら、ぼく自身は命が短くなっても幸せな時間を過ごしたいなぁと思います。

でも家族が終末期だったら、きっと少しでも長く生きていてほしいと思うのではないでしょうか。

 

ぼく自身はオムツすらされたくはないですし、トイレ介助もされたくないぐらい。

されるぐらいなら亡くなりたいとも思ってしまうことがあります。

でももし妻がそんな状態だったら…きっと長生きしてほしいと望むのかもと思ってしまいます。

どちらの選択が正しいのかはわかりませんが、QOLにも影響が出そうです。

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今回はACPによるQOLの影響について論文から考えたいと思います。

論文は、

www.ncbi.nlm.nih.gov

です。

また、「患者と家族に届く緩和ケア*1」を参考にしています。

エビデンスからわかる 患者と家族に届く緩和ケア

 

ACPをすることでQOLは向上する?

対象;進行がん患者332名とその家族

方法:コホート研究で観察期間中に患者が受けた治療内容や精神状態を記録。死後、家族インタビューで家族視点での患者のQOLと家族の悲観などを評価した。

結果:ACPを行なったことで患者自身がうつ、不安とは関係なかった。

   ACPを行うことで、延命治療は少なくなった。

   逆に延命治療が多い患者はQOLが低く、家族のうつが多かった。

 

リハビリ場面でも、

「もうすぐ死ぬんだわ」

「死ぬことが怖い」

などと聞く場面があります。

 

今後どうしていきたいのかを聞くべきか、聞かないべきかでとても悩むことが多かったです。

聞くことで、悲観的な気持ちにさせてしまわないか、なぜそんなことを聞くのだろうかという思いにならないだろうかという気持ちが強いからです。

 

この結果から患者のQOL、遺された家族の今後の過ごし方のためにもACPは有効であることがわかりました。

 

 

 

 

 

 

作業療法では目標設定を行うための面接を行うことがありますが、

今現在のことに限らず、将来のことやこれからなにをしていきたいのかを話し合うことも重要になってくるのではないかと思われます。

 

ですが、下記記事でも書いた通り、

 

www.uta-reha.com

 もしかしたらこちら側の思いが先行してしまっていたり、想像で物事が進んでいることも多いのではないかと思います。

 

日々何がその人にとっていいのか、家族にとってはどうなのか自問自答を繰り返しながら臨床を望む必要があります。

 

 

 

Uta

*1:森田達也,白土明美,患者と家族に届く緩和ケア,医学書院