終末期りはびりドリッパー

自分らしく生きるため、生きてもらうための知識や経験をドリップ。

終末期リハ

意思伝達装置の導入のタイミング。伝え方が一つのポイント

ALS(筋萎縮性側索硬化症)患者さんとの関わりで必ずといっていいほど登場するのが、意思伝達装置です。 様々な種類の機器の特徴やメリット・デメリットを考慮して最も適したものを選定する技術・知識も求められます。 しかし、それ以上に意思伝達装置を使用…

旅館と病院のおもてなしの違い。医療職の当たり前は当たり前じゃない話。

医療用語ってたくさんありますよね。 それを患者さんの説明では使わないように…ってことは意識している方がたくさんいるかと思います。 ぼくもリハビリ場面では 「関節拘縮があって…」 と言わず、 「関節が硬くなっているので」 などという表現をします。 で…

残りわずかな終末期患者にリハビリが提供できないジレンマ

お久しぶりです。Utaです。 がんリハ研修を終えて5年経過したでしょうか。 がんリハ開始直後はがんリハの周知がメインとなりましたが、メンバーの退職もありなかなか軌道に乗らない時期もありました。 それでも様々な終末期の患者さんと関わりました。 リハ…

緩和ケア作業療法のコツ③褥瘡を予防する

病院の寝具。 病院によりますが、ほぼ同じものを使用しています。 中には自宅から毛布などを持ち込んでいる方もいますよね。 自宅の毛布であれば馴染みのものでもあるのでいいのかもしれません。 でも終末期の方のマットレスはエアマットを使用していること…

緊張しない快眠マットレスの選び方。体験と実践

現在使っているベッドのマットレス。 かれこれ2年ほど使用しています。 使用してすぐに気づいたこと。 それが、 「寝起きに身体が痛くなる」 ということです。 悩まされながらも2年使用し続けました。 なんせ10万近くしましたもん…。 そうです、寝具ってピ…

終末期と関節拘縮 できることはたくさんある

終末期と関節拘縮。 どんなイメージをしますか? 肘が曲がって、胸のあたりにあって、指も握ったまま離れない。 指の間は皮脂や汚れが溜まって匂いもしてしまう。 足も同じく屈曲位の姿勢…。 「痛いだろうな」 「なんだか苦しそうだな」 「褥瘡になりやすく…

ベッドサイドのリハビリ。音楽聴覚を活かして無機質な病室をカラフルにする3つの方法。

緩和ケアの場面では寝ている方がほとんどです。 挨拶をするとうっすらと目を開けて了承されますが、リハビリをしていると再び眠りにつく方もたくさんいます。 そのような方へのポジショニングやROM-exをしている時は表情をみて痛みがないかを確認することが…

家族と話し合うと生活の質にも影響!アドバンス・ケア・プランニング(ACP)を取り入れる(2019.1.26追記)

アドバンス・ケア・プランニング(ACP)は、 「自分が希望する医療やケアを前もって周囲の大切な人と話し合い、共有していくこと」です。 ACPは「人生会議」と厚生労働省で名称決定されています。 www.uta-reha.com じぶんのACPと家族のACP ぼくの周りの若い…

緩和ケア作業療法のコツ②触れるということ

脳血管障害や運動器リハ、そしてがんリハなどどの場面においても患者さんに「触れる」場面があります。 「患者さんの肌に触れる」 だけでなく、 「患者さんの心に触れる」 ってこともできます。 「緩和ケア作業療法のコツシリーズ」の2回目は「肌に触れる」…

緩和ケア作業療法のコツ①時間を決める

維持的なリハビリのイメージが強い緩和ケアでのリハビリ。 ですが、機能面や活動の維持への視点だけでなくトータルペインの概念からその人の苦痛を把握しようとすると様々な介入を思いついたり、実践できたりします。 その内容については以下をご参照くださ…

リハビリでも起こりやすい「バーンアウト」とその対処方法とは?

リハビリは回復して退院に関わる場面だけでなく、時には死に向き合う場面も少なくありません。 特にがん患者や筋萎縮性側索硬化症(ALS)の患者さんは長い経過の中で様々な関わりをすることが多いですので亡くなった時にはセラピストの悲しみや辛さは計り知…

小心者が終末期リハのブログを約1ヶ月続けて〜メリットとデメリット〜

年末から昨日まで1日1記事を目標にブログを書き続けました。 初めてのブログ以上に、「何かを発信する」ということは得意な方ではありませんでした。 現実場面でも控えめに生活してきたので、ブログで誰かに伝えるという行動自体に最初はかなりの抵抗感と…

「何もしたくない」という患者さんにiPadを使った話【Wi-Fi環境なしでシンプルに】

ALSの方を長く担当していると、その症状の進行を実感せざるをえません。 筋力は低下し、四肢の動きはほとんどなくなり、筋力低下から表情の変化も乏しくなっていることが感じられました。 テレビも見ない。 ベッドごとの散歩もしない。 意思伝達装置の使用も…

「どうしよう…」終末期リハでの失敗談

苦痛や悲観の場面に遭遇することが多い、終末期での現場。 そんな中でリハビリで介入するときは結構緊張することが多いです。 「断られたらどうしよう」 「嫌がられたらどうしよう」 僕が真っ先に感じるのはそんなことでした。 多分、臨床で働いているとそう…

ネガティブでも作業療法士をしている人の話

終末期リハに携わる僕ですが、超ネガティブな性格でした。 そのおかげで新人では苦しみ続けました。 www.uta-reha.com 更には「ゴマをする」ことが苦手。 特に偉そうに教えているような人は苦手でした。 そんな人たちほど見えない苦しみに気づいていないよう…

終末期の作業療法!そのためにはトータルペインの理解が大切

リハビリは心も身体も元気になっていくイメージが強いですよね。 心身ともに回復していくようなものが一般的なイメージではないかと思います。 日本作業療法士協会の定義をみると 作業療法は、人々の健康と幸福を促進するために、医療、保健、福祉、教育、職…

「人生会議」ってどんな会議?リハビリでは何ができるか考えてみた

『人生会議』について、Twitterで取り上げている記事を目にしました。 headlines.yahoo.co.jp そもそも人生会議とはなんでしょうか。 『人生会議』とはなにか 誰と『人生会議』をするか これから頭を整理したり、学ぶことができる。 『人生会議』とリハビリ …

終末期におけるリハビリ〜無言になってしまうことは悪いことなのか?〜

終末期の患者さんと関わっていると、 会話に困ることはありませんか? 僕は結構、無言になってしまうことがあって、 何を話せばよいのか悩んでしまうことがありました。 あ、今でも困る場面があります。 悩めば悩むほど、天気のことやテレビの話題などありき…

【悩み】ALS患者との年末

年末になるとやはり年末感というか、どこか1年が終わるムードが漂う。 それは患者さんよりも身の回りの整理整頓をするスタッフの方が強いようだ。 休みを楽しむ声も聞かれたり、正月の予定を話している人もいたりする。 それは人間だし、いいのかもしれない…

ALS患者に触れて感じること

四肢の動かすことができないALSの患者さんを担当して、 これまでに様々なことを提案してきました。 意思伝達装置として、 視線で文字入力を行う「miyasuku」という製品を使用してきましたが、 四肢が動かなくなってから「使いましょう!」といって使えるもの…

終末期や緩和ケアの定義とは何か

終末期=亡くなりそうな状態 というイメージになるかと思いますが、 どこから終末期と定義づけられるのでしょうか。 そもそも終末期という病期の他になにがあるのでしょうか。 がんリハの病期をみてみる 周術期(予防期) 周術期(回復期) 進行期 終末期 終…

終末期リハでのルーチンワーク

日々のリハビリの中で身体機能が回復していく患者と接しているときは達成感ややりがいを感じます。 自分自身が学んできたことや考えたことが結果となって結びつくからです。 特に僕は新人の頃はどのように学べば良いのかわからない時期を過ごしてきたので、 …

歩けなくたって痛くたって動ける

がんの方だけでなく、さまざまな方と関わる経験をさせてもらってます、Utaです。 終末期に近づくにつれどうしても歩行は困難になっていきます。 そこで登場するのが車椅子です。 車椅子は普通型だけでなく、リクライニング車椅子もあったので、2人介助で車椅…

終末期とQOLのそれぞれ

終末期のリハビリの現場で感じたこと。 終末期ではADLの改善よりは維持が目標になってくるし、ADL以上にQOLが求められる。 QOL向上のためには、その人のこれまでの生き方を知らなくちゃいけない。 今現在やこれからについてもしらなきゃいけない。 過去、現…

ナラティブとストーリーの違いってなんだろう。

ナラティブもストーリーも「物語」? 国立がん研究所によると日本で2017年にがんで死亡した人は373,334人(男性220,398人、女性152,936人)とのことで死亡原因の1位とされています。 僕も様々ながん患者と関わる機会がありましたが、どの人も「がん」であっ…